小満 (しょうまん)
2016年05月21日

信州は山笑う頃。里山は様々な緑のグラデーションがブロッコリーのように盛り上がり、思わず見とれる美しさです。月遅れの菖蒲の節句の準備をする時期でもあります。初鰹ならぬ鯉で祝うのも信州らしいお節句。出盛りのグリーンアスパラは産地ならではの新鮮さです。

立夏の十五日後にやって来る小満。花の跡についた小さな果実が少しずつ満ちていくことからその名がある。毎年この頃は隣家の草木がことさら青く見えていたたまれなくなり、家人のしかめ面を尻目に「植えない木の花は咲かない」と言い訳しつつ草木を植えまくる。挙句、愛庭は雑木林となったが、その風情もなかなかのもので、これを肴に一杯やらない訳にはいかない。幸い酒友には事欠かず、中には電話口で待ちわびていたらしき御仁さえいて、朝採り山菜を携え早々馳せ参じるとの返答。思えば小庭でのBBQは梅雨が始まるまでの悦楽だ。あと何度やれるだろうと指を折りながら、炭火を起こし、生酒を氷水に浸す。

レシピ

鯉のアスパラ巻き

材料(2人分)

鯉の刺身
100g
グリーンアスパラ
5本
鯉の洗い
100g
ラディッシュ
2個
 
〈酢味噌〉
 
大さじ3
砂糖
大さじ1と1/2

作り方

  1. ゆでたアスパラに鯉の刺身を巻く。洗いの方はラディッシュの細かい千切りを混ぜ、盛り付ける。
  2. それぞれ酢味噌をつけて頂く。