処暑 (しょしょ)
2016年08月23日

「とまる」の意味を持つ「処」を「暑」に合わせた処暑は、立秋から十六日目、新暦では八月二三日頃にやって来る。この時分になると、都会はともあれ山国信州ではそこかしこにはっきり秋の気配が漂うようになって、只ならぬ猛暑にひるんで屋内に逃げ込んでいた一族郎党から、「そろそろ庭でバーベキューでも」との声があがり始める。待ってましたとばかり、知人が持ち込んだ太った鮎を炭火で焼き、この日に備えて庭で育てた蓼を添え、付け合せにはぴりりと辛い信州伝統の唐辛子「ぼたんこしょう」の丸焼きを。ゆっくりと熟成して香味を増した吟醸生酒との相性は抜群で、これぞ正しく田舎暮らしの悦楽、悦楽。

 

処暑
旧盆を過ぎると、山国・信州は秋の気配。諏訪では8月15日の湖上花火大会を境にすっと炎暑が衰えます。そろそろ虫の音も聞かれるようになった庭にコンロを設え、炭を熾して魚や野菜を豪快に焼くのも田舎暮らしの醍醐味。秋の収穫の準備も始める頃です。
 

 

ayu_sumibi.jpg

レシピ

鮎の炭火焼き(4人分)

材料(4人分)

4尾
適量
適量

作り方

  1. 鮎は口元から串を刺し、適量塩をふる。えらに蓼をはさみ込む。
  2.  炭火をおこし、網無しで焼くと、表裏きれいに焼ける。好みで蓼酢をつけていただく。
    (付け合せ)ぼたんこしょうの丸焼き
    ぼたんこしょうに箸で穴を開け、そこから甘味噌を少し入れ、鮎と一緒に焼く。

合わせたお酒:生酒