夏至 (げし)
2016年06月21日

らっきょう・きゃらぶき・杏・梅と、夏の保存食仕事が忙しくなる頃です。壜詰めを目で楽しみつつ熟成を待つ、ゆったりした時の流れは田舎暮らしならでは。みょうがたけは茗荷の若い茎の部分で、香りが強く、じめじめしたこの時期に鮮烈なパワーで体をしゃきっとさせてくれます。

レシピ

らっきょうとみょうがたけのおかか和え

材料（4人分）

らっきょう、みょうがたけ、おかか、醤油
各適量

作り方

  1. らっきょう、みょうがたけを生のまま刻む。
  2. １．にかつおぶしを混ぜ、好みで醤油をかけていただく。
ページの上部へ

「ご趣味は?」と問われて「暮しです!」と答える友人がいます。「趣味、暮し」、けだし名言。ことに、「海こそなけれ」豊かな山河、移ろう気象、多彩な食べ物、折々の祭に恵まれて「よろず足らわぬことぞなき」信濃の国では、日々の暮しの中にこそ楽しみや遊びが満ちているのです。江戸の粋でも京の雅でもない山家の風情を、古来より伝わる二十四節気にかこつけてたっぷり堪能しましょうよ。

長野県大町市生まれ。長年SBCテレビ・ラジオやNHKテレビの番組にレギュラー出演するほか、長野県カルチャーセンターの講師も務める。身近な素材と郷土食を大切にしたおしゃれな料理で定評がある。2007年第12回NHK関東甲信越地域放送文化賞を受賞。
著書に『作って楽しむ信州の粉食』『作って楽しむ信州の保存食』『作って楽しむ信州の漬物』『食べて元気になる漢方ごはん』(信濃毎日新聞社)、『おいしい食卓、暮らしを彩る楽しい料理』(SBC)がある。