グラスに注ぐと、爽やかな青リンゴやメロン、マスカットに加え、パイナップルの芳醇な果実香が重なり、さらにアカシアの花を思わせるフローラルのニュアンスやハーブを思わせるグリーンな香りが広がって、搾りたてならではのいきいきとした表情が際立ちます。口に含むと、豊かな甘味としっかりした酸味が重なり合い、アルコール度数17度のボリュームが味わいのレイヤーを支え、立体感を作ります。後半には生原酒ならではの刺激が味わいにリズムを生み、鮮やかで伸びのある余韻へと続いていきます。

• 相性の良い料理
                               
• おすすめは、この時期に美味しさが増す白子に大葉の香りを重ねた「白子と大葉の春巻き」。すだちと塩を添えることで爽やかな酸がアクセントとなり、あらばしりの芳醇な香りやフレッシュさと心地よく調和します。また、旬を迎える「ごぼうとれんこんの香り蒸し」は、輪郭のはっきりとしたあらばしりと野菜の歯ごたえがよく合い、山椒をまとわせることで、ひと口ごとにふわりと広がる香りが、料理とあらばしりの双方に奥行きをもたらします。その他、「牛肉とセロリのオイスターソース炒め」は、牛肉の旨味とセロリの青々しさが、あらばしりならではの躍動感と響き合い、満足感のあるペアリングです。冬のはじまりの一杯としてお楽しみください。