江戸時代に行われていた特別なろ過の技法を再現。空気に触れさせず、ゆっくり自然に酒をにじみ出させるやり方で、ほのかな泡とふくよかな味わいを生み出しました。その希少性ゆえに数量限定での販売です。

突釃とは

江戸時代に書かれた酒造りについての手法をまとめた書物【童蒙酒造記】に、『突釃とは笊籬(いかき)にて醅(もろみ)を釃(こす)事也』という一文があります。これは清酒をつくる上で欠かすことが出来ない工程【上槽】の一手法について記しています。醪をいかに漉し取り澄み酒を作るかという中で、一般的に使用される手法だと効率的に酒を絞ることが出来る一方、強い圧力をかけなければならないため、えぐみや雑味も酒に含まれてしまいます。また別の手法として用いられる【袋づり】では、基本的に自重で垂れ落ちる酒を集めるため圧力はかからないものの、その過程で酸化してしまうという欠点がありました。この加圧・酸化という二つの要素を排除し、酒を濾す手法こそが、突釃と呼ばれる方法なのです。手間がかかり、またその取得量も少ないため僅かな量しか製品化することができませんが、その味わいたるや絞り方でここまで変わるかと思わせるほどの違いを生み出します。

背景

2010年に東京のある居酒屋で口にした一杯の酒が私の日本酒に対するイメージを一変し、突濾というこの一本へと導きました。その酒とは奈良県御所市でつくられる『風の森』。その名の通り爽やかで鮮烈な香りと味わいが口いっぱいに広がり、駆け抜けていく味わいに一瞬で虜となりました。蔵元の息子として日本酒に触れてきた私ですが、これまで全く知ることのなかった新しい日本酒の可能性に興奮し、眠れぬ夜を過ごしたことを覚えています。その後、幸運にもこの風の森を作る油長酒造に伺わせて頂き、今に続くご縁を頂くことが出来ました。振り返れば曽祖父宮坂勝も若い頃は杜氏であった窪田氏と共に日本各地の酒蔵を訪ね、学び、品質向上を目指していたようです。その姿勢を現代の形でアップデートしたのがこの一本。より一層の品質向上のため、我々は常に学び続け、挑戦することを忘れません。(宮坂勝彦)

味わい

もぎたての果物の果汁を思わせる透明感とジューシーな甘み・酸味。鼻孔をくすぐる爽やかな香りはブドウや桃を思わせ、ピチピチと弾ける口当たりは、まさにこの酒が生きていた時の姿をそのまま映し出します。野菜中心の軽めの前菜にはもちろん、味わいの乗った肉料理など幅広い料理やシーンで楽しめます。

内容量720ml
価格2,916円(税込)

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商品名: 突釃(つきこし)
分類 純米吟醸生原酒
出荷時期:

6月25日より出荷

原材料: 米・米こうじ
米の品種: 長野県産 美山錦
兵庫県加東市山国地区産 山田錦
長野県産 ひとごこち
精米歩合: 55%
アルコール分: 16度
飲み方: ◎冷酒・×常温・×燗酒
保存方法: 要冷蔵

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